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「気晴らしとしての絵画」 『Painting as a Pastime

  私は、この素晴らしい経験を、他の人々とも分かち合いたい。 他の人々も、
 私と同じように体験してみようという気になれたら、私としては幸いである。
 とにかく人畜にとって、決して有害ではない。そして、その中の幾人かでも、
 自分にとって楽しく尽きることのない新しい趣味を得たと思う人がいたら、
 もっと幸せである。

 決して差し出がましいことを押し付けるつもりはない。私としては、絵という
 趣味ほど自分で自分を謙虚に思いそれでいて自分にとって自然に思えるものは
 ないからである。

  私は、絵をどう描くかについて口出しするつもりはない。そこからいかに
 して楽しみを汲み出すかについて「絵を描きたい」と思うだけで充分である。

   絵を描くのに一番大切なことは、大胆さ、図々しさである。あまり大きな
 野心をもってはならない。傑作をものにしょうと思ってはならない。
 他人を意識し、競ってはならない。

   絵は、自分の力で描くもので、決して他人の力を借りてはならない。自分の
 心に偽らず、他人の心をも決 して欺いてはならない。

 絵の具箱という「木馬」に乗って楽しめばよい。そのために必要なのは、大胆さ
 だけである。
 そして、人生という真っ白いキャンヴァスに、「真・善・美」をいつも描き続ける
 ことだ。

                                                  ウィンストン S.チャーチル






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